Raleigh CRFなどのクラシックなクロモリ・スチールのロードバイクには、やっぱりシルバーカラーのホイールを使用したいですよね。
しかし、カーボンロードのこの時代にはシックなブラック系のホイールが流行っており、シルバーカラーのホイールはめっぽう減ってしまいました。
そこで、700C、クリンチャー、リムブレーキ、シマノ11速で絞ってシルバーカラーのホイールを探してみました。
TOKEN C22A ZENITH
価格:5万円程度
重量:1,384 g(フロント g、リア g)→ 実測 1395 g
リム重量:380 g
リムハイト:22 mm
リム幅: 18.2 mm
フロントスポーク:20H・ラジアル
リアスポーク:24H (2:1組)、3クロス(フリー側)・ラジアル(反フリー側)
重量制限:80kg(車体込み)
台湾ブランド「TOKEN」のコスパに優れたC22A ZENITHです。
リム、ハブ、スポーク、ニップル、クイックリリースが全てシルバーで統一されています。
しかもかなり軽量です。実測重量はリムテープ込で1440g程度ですが、DURA-ACEのホイール(1387g)と同等の重量です。
TOKENはベアリングに強いということで、ハブのグレードは3種類から選べます。セラミックベアリングにチタンコーティングされたカップ&コーンのTBTモデルが+1万円、ステンレスベアリング&特別設計のベアリングのTFTなら+1.5万円。
こちらのC22Aはブラックカラーもあり、剛性が低すぎるなんてレビューもあります。しかし、シルバーカラーには上位グレードのArsenal TK1981ハブが組み付けれていて、ストレートスポーク対応しています。スポーク折れのリスクが軽減し、より高いテンションで張れて剛性がアップしています。しかもエアロスポークを使用しています。ちなみにリアは2:1組です。
これでもまだ剛性が少しひくいのがマイナス点。見た目では、クイックリリースがねじむき出しになるのが残念ポイント。
tradizione ZERO
価格:45,000円程度
重量:1,384 g(フロント g、リア g)→ 実測 1395 g
リム重量:430 g
リムハイト:17.6mm
リム幅:18mm
フロントスポーク:20H・ラジアル
リアスポーク:24H・2クロス
重量制限:80kg(車体込み)
次に紹介するのはtradizione ZEROです。シルバーホイールとしては有名なのですが、熱お条のレビューは少ないです。
良い点は、①オールドスタイル、②リム重量が適度(430g)、③ハブの回転が良いという点。
tradizioneはオールドスタイルにこだわりをもったブランドですので、リム・ハブ・クイックリリースはかなりクラシックに出来上がっています。
リム重量は430gと適度なので、登りと高速巡航のバランスが良いです。
tradizione ZEROのハブは、TNIのエボリューションハブ(エボリューションライトハブではない)のOEMで同じものなので、回転が非常に良いです。
悪い点は、①リムが細い、②剛性が低いという点。
リムが細いので、グリップ力や空気抵抗を考慮すると23Cの使用が望ましいと言えます。しかし、超人気タイヤ「GP4000 SII」のような公称より太いタイヤはイマイチな組み合わせとなります。見た目もイマイチだし・・・。また、剛性も低く、パワーの伝導率や耐久性が気になるところです。
SIXTH COMPONENTS MACHUS
価格:6万円程度
重量:1,510 g(フロント g、リア g)
リム重量:不明
リムハイト:27 mm
リム幅: 22 mm
フロントスポーク:18H・ラジアル
リアスポーク:24H・3クロス
重量制限:80kg(車体込み)
フロント:18H
リア:24H
Weight: F・Rセット合計 1,510g
CAMPAGNOLO Khamsin
重量(フロント) 828g
重量(リア) 1045g
価格:2万5000円程度
日本限定で復活!
2010年に生産終了となったCampagnolo(カンパニョーロ)のKhamsin(カムシン)。もっともシルバーに限っての話ですが、2014年に日本限定で復活を果たし、今回も数量限定でリリース。カンパに限らず流通量の少ないオールシルバーのホイールなので、この機会をお見逃し無く!
今回復活したカムシンは、現行のカムシンとは仕様が違い2010年以前のモデルをリプロダクト。とは言え現在のコンポーネントの主流である9-10-11S(カンパは10-11S)に対応しているのでご安心を。重量は前後で1,873gと重いものの、剛性は高めで転がりもまずまず。世界がうらやむ日本限定カムシンで、スチールロードをドレスアップしよう。
手組みホイール
手組みホイールなら「軽量リムにしたい」「ハブの回転を良くしたい」「エアロスポークにしたい」「タイヤは23cを使用したい」など自由度が高いです。そういう意味で手組ホイールは最高の贅沢です。
しかも、価格もお財布と相談しやすいです。
シルバーパーツのリム、ハブ、スポーク、ニップルとしては以下のような製品が代表的です。
リム
TNI AL22
実測重量:390g
価格:2本 9,000円程度
穴数:28H、32H
リム幅:内幅13.5mm、外幅19mm
TNIのAL22は約390gと非常に軽いですが、耐久性無視のペラペラリムではありません。それなりにスポークテンションをかけられます。残念ながらシルバーカラーでは穴数が28H・32Hに限られますが、自ずと強度・剛性が上がります。以下のような構成にすれば、軽量な割に高剛性なものが出来上がると思います。
フロント:28H ラジアル
リア:28H フリー側 2クロス、反フリー側 3クロス
ちなみに、黒い部分はステッカーなので、剥がせばオールシルバーになります。
KINLIN XR-19W
実測重量:実測重量 410g
価格:2本 9,000円程度
穴数:32/36H
リム幅:内幅mm、外幅mm
■tradizione zero(実測 430g、2本 15,000円程度)
耐久性アップのためか数年前に40g増加しました。やや重い割に剛性も低いようです。
■MAVIC Open Pro (実測重量 455g、2本 12,000円程度)
ハブ:
- tradizione zero(実測重量 フロント 60g、リア 227g)
- SHIMANO 105 R7000(フロント 155g、リア 368g)
スポーク
DT SWISS COMPETITION
材質:ステンレス
スポーク径:φ2.0×1.8mmバテット
重量(1本):6g(264mm)
価格(1本):90円
DT SWISSのCOMPETITIONは信頼性が高いモデルです。低リムハイトのホイールにはこちらがおすすめ。決して軽い訳ではありませんが、スポークの重量は走りにリム重量ほど影響しないので、このあたりがコスパ最高です。真鍮ニップルが付属します。
SAPIM CX-RAY
材質:ステンレス
スポーク径:φ2.0、厚0.9mm × 幅2.2mm
重量(1本):4.25g(260mm)
価格(1本):385円(シルバー)
高リムハイトのリアホイールにはCX-RAYがおすすめです。首折れに強く、乗り心地が良い、かなり軽量であることから非常に人気が高いです。デメリットは非常に高い。20H/28Hで17,000円にします(笑)
ニップル
DT SWISS ALUMI NIPPLES
ニップルは軽量なアルミがおすすめ。
カラーはシルバー他のクロモリフレームにも流用しやすくなります。
また、フレームの色と合わせるのもいいかも。ブルーフレームにブルーニップルはかっこいい!
クイックリリースもシルバー化&軽量化しよう
ホイールを軽量化すると耐久性が低下しますが、クイックリリースを軽量化してもホイールの耐久性にはほとんど影響がありません。ただし、回転部分でないので走行性能への恩恵は小さいです。
完組ホイールに付属するクイックリリースは通常、135g前後です。ちなみに,SHIMANO WH-9000(デュラエース)のクイックリリースは前後セットで127gです。
クイックリリースは35g程度まで軽量化できるため、最大で100g程度軽量化できます。注意点としては3点。
- クロモリエンドにアルミナットは滑る可能性がある
- クイックリリースの固定力の安全性を確認する
- 輪行する人は操作性も確認する
TNI Shaved クイックレバー
シャフト:チタン
レバー:アルミ
ナット:アルミ
実測重量:47g
価格:4000円程度
TNI Shaved Skewerはルックス・軽さ・値段ともに優れた製品です。デュラエースより82gも軽量化できます。チタン製にしては中級の重量なので安心です。ネット上のレビューは少ないですが、壊れた例はないようです。
つまみが小さくてつまみにくいため、取付しにくいです。少しきつめにまわしてからレバーを閉じないと固定力が弱くなってしまいます。締め方をちゃんとすれば十分な固定力を発揮してくれます。それほど取り外ししないのであれば良品です。ナットのみ「MINOURA製 トレーナーの専用クイックレリーズ」にするのもありかも!?
Pop Product クイックリリース
シャフト:7075アルミニウム(フロント)、6/4チタン(リア)
レバー:6/4チタン
ナット:7075アルミニウム
重量:35g
価格:12,000円程度
ルックス、精度、重量、強度ともに最高の一品です。高いけど…
KCNC Z6
シャフト:ステンレス
レバー:6061アルミニウム合金
ナット:6061アルミニウム合金
重量:65g
価格:6,000円程度
締めが甘いとか脱輪した!とかいう使用者が意外と多かいです。商品説明には「KCNCは軽量さを追求したレーシングパーツのため、金属疲労や過大な負荷による破損の可能性があります。 最大限の注意を払ってご使用頂きますようお願いします。」とある。おすすめはしません!
レバー固定時の向きはエンド形状に依存
これらのクイックレバーはスリムなため出っ張りが小さいです。そのため、レバー固定時の向きはエンド形状に依存するので、ご注意を。